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2007年2月12日 (月)

ジレンマ

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 フーはイヤなことはイヤときっぱりいえる、立派な猫さんである。

 一番イヤなのは、だっこ。無理にしようものなら、かむ、ける、放されるまでうなる。

 油っこいマグロもイヤ。ふんふんとにおっただけで、わかって、食べない。

 キャオもイヤ。でっきれ。目が合っただけで、はたきたくなるの。

 見られるのもイヤ。

 ぽかぽか日の当たる縁側で、ごろんとねころんで、ぐぐーんとのびをして、機嫌良くぐねぐねしているフーに

 「お。いい天気だね」

 と、声をかけたら、ばひゅんと視界から消えた。

 そんなフーが好きなのは「外」。

 夏でも冬でも六時には(もちろん、朝の)、出してと騒ぎ出す。ベランダに出して気を紛らわせようとしても、これじゃイヤだと更にほえる。

 でも、これはフーの健康のバロメーターなのだ。七時になっても八時になっても出してといいださない場合、熱があったり、どこか痛かったりすることがあるから、要注意。

 六時に起こしてくれるフーにうんざりしながらも、今日も元気でなにより、とほっとしている。

 もう一つ、「外」と同じくらい好きなのは「散歩」。

 それもわしについて来い、と要求する。行く、というまで、窓にはりついて家のなかをぢっと見ている。で。

 「行く?」

 と、出てゆくと、

「ウッウン。ウル。ル。うなっうなっ」

 と、のどの奥で声をころがせているような、フー独特の優しい声でスタスタと歩き出す。目がぴかぴかなので、うれしいのだろうとわかる。

 といって、家の前の畑ぞいの道をぐるりとひとまわりするだけの、ほんの短いコースである。わしの足なら三分とかからないだろう。そこを、数歩行っては地面のにおいをかぎ、畑の作物をじっとみつめ、座り込んで風に吹かれ、またとことこと歩き、柵に頬をすりすりしてにおい付けをしたり・・・と、二十分ほどもかけて、ゆっくりとまわるのだ。

 ときにはわしの顔を見上げたりすることもある。

 見ないで、のフー様なのに。

 それで、ジレンマ。

 この夏が来れば、十六歳という大台に乗る、フーである。もっと長生きして欲しい・・・。

 だから完全室内飼育に切り替えたいのだ。

 でも、散歩しているフーをみていると、気持ちがゆれる。こんなに楽しそうなのに、「散歩」をとりあげてしまって、いいんだろうか。それで長生きしたとして、それって飼い主のエゴじゃねえ?

 もちろん、外出自由猫のリスクが満載なのはわかっている。

 わかっているけど、でも、でも。でも。

 そんなことを思いながら今日もフーと散歩に出る。

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